zaurusで1995年から貯めに貯めたスケジュールをiPhoneに移植。あわせてスケジュールのクラウド化(Google Calendar化)にトライ。
zaurusからOutlookへの変換とか既に手元にないので、zaurus→csv形式でエクスポート→Googleカレンダーにインポート→iPhoneのスケジュールアプリで同期、という手順ですすめる。
zaurusユーザでiPhoneに移行したい、って人がどのぐらいいるのか知りませんが備忘的に書き留めておきませう。
zaurus側の準備
1) zdbatでaddressbookからデータを引き出す。
2) データをExcelで変換する(PC上で)
zaurus 項目名 |
zaurus 項目名(日本語) |
zaurus 内容 |
Excelでの変換方法 | 対応する Google項目名 |
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CARDID | 連番 | zaurus内での連番? | 不要 | N/A |
CATEGORY | 分類 | (空白)=未分類、私はあとは「プライベート」「ビジネス」を使用 | Googleカレンダーの種類を特定するのに使用 | N/A |
DSRP | 記述 | → | Subject | |
PLCE | 場所 | → | Location | |
MEM1 | メモ | (改行も可) | → | Description |
TIM1 | 開始 | yyyymmddThhmmss形式。UTCなので日本時間-9h | 日本時間に変換(*1)後、日付と時刻に分解(*2) | Start Date, Start Time |
TIM2 | 終了 | yyyymmddThhmmss形式。UTCなので日本時間-9h | 日本時間に変換(*1)後、日付と時刻に分解 | End Date, End Time |
ADAY | 終日 | 1=終日予定,0=普通の予定 | 1,0をTRUE,FALSEに変換。(それから終日の場合は、GoogleのEndDate,EndTImeは「zaurus終了日の翌日の00:00:00」) | All Day Event |
ARON | アラームon/off | 0=on,1=off | (私は使っていません) | (たぶん) Reminder On/Off |
ARMN | アラーム時間 | 何分前 | (私は使っていません) | (たぶん) Reminder Date, Reminder Time |
ARSD | アラーム音 | 1=on, 0=off | (私は使っていません) | N/A |
RTYP | 繰り返しの種類 | 255=なし, 0=日, 1=週, 2=月(曜日指定), 3=月(日付指定), 4=年 | (私はほとんどが255でした) | N/A |
RFRQ | 繰り返しの間隔 | 1=毎日/毎週/毎月, 2=1日/1週1/月おき, ... | (私はあっても毎日繰り返しぐらい) | N/A |
RPOS | 繰り返しの位置 | 1=月の第1週, ... | (こんなの変換する気になりません) | N/A |
RDYS | 繰り返しの曜日 | ビットで曜日を指定。(上位)日土金木水火月(下位) | (こんなの変換する気になりません) | N/A |
REND | 繰り返し最終日あり | 1=あり | N/A | |
REDT | 繰り返し最終日 | yyyymmddThhmmss形式 | (毎日繰り返しを連続予定に変換するときに最終日として使用) | N/A |
ALSD | 終日の予定の開始日 | yyyymmddThhmmss形式 | (よくわかりません) | N/A |
ALED | 終日の予定の終了日 | yyyymmddThhmmss形式 | (よくわかりません) | N/A |
MDAY | 終日の継続 | 1=あり, 0=なし(ALSDとALEDが異なるとき?) | N/A |
(*1) A2にTIM1がある時、Excel関数で
DATE(LEFT(A2,4),MID(A2,5,2),MID(A2,7,2))+TIME(MID(A2,10,2),MID(A2,12,2),MID(A2,14,2))+9/24
とすることでExcelの日付のシリアル値に変換できる。
(*2)いったん日付のシリアル値に変換できれば、表示形式で「日付(2001/3/14)」と「時刻(13:30:55)」と指定するだけでDate, Timeを得ることが出来る。
繰り返しに関しては、あまり使っていない(=件数が少ない)ので手で登録しました。(連続する終日予定の繰り返しは、期間予定に変換するように関数記述しましたが)
結果として出来上がるGoogleインポート用のcsvの項目は下記のとおり
Subject | Start Date | Start Time | End Date | End Time | All Day Event | Description | Location |
予定内容 | 開始日 | 開始時刻 | 終了日 | 終了時刻 | 終日予定 | 予定詳細 | 場所 |
3) Excelをcsvで保存して、文字コード変換できるエディタ(TeraPadとか秀丸とか)で文字コードをUTF-8に変換する。
Googleカレンダー側
1) マイカレンダーで「設定」をクリックして、新しく「ビジネス」「プライベート」のカレンダーを作成する
2) カレンダーの設定画面から「カレンダーのインポート」をクリックし、csvファイルを指定、書き込み先のカレンダー(ビジネスかプライベートか)を選択して実行。どうやら一度にインポートできる件数は500件ほどだということが判明*1。
iPhone側
- 標準アプリ
標準でもカレンダーという名のスケジューラ(?)ありますが、やはりこれは「カレンダー」です。月表示で予定がチラリとでも見えないのは、zaurusでqualendarを活用してた身からすると、機能的に後退しすぎです。ということであっさり使うのをあきらめました。
月表示で予定が見える。週の予定も見える。手帳風の素敵なデザイン。Googleカレンダーとの同期。ということで1200円もしましたが買ってしまいました。
で、概ね希望通り。同期も早い、複数日に跨る予定も月表示で横につながって表示してくれる、ので日常使いに活躍しています。が、…
Refillsの難点は「1年前から2年後の予定の範囲の検索のみがサポート」という点。サポートサイトにきちんと書いてありました。使ってから気がつくなよなぁ >自分。めくってゆけば良いのですが、それはあんまりなのでPocket Informantも購入、700円だったかな。同期はRefillsの方が早い気がする。日付指定で昔にジャンプできるので、昔の予定を見るときはPocket Informantで、日常はRefillsで、という使い分け。