コモノポリタン

コモノ、デジモノが好きなKomonopolitan住民 (はてなダイアリーからの引っ越しです)

PHEV充電ケーブルボックス

トヨタPHEV充電ケーブルを収納せよ

 先日、念願*1のPHEV車を手に入れました。で、屋外吹きっ晒しのEVコンセント(200V)につないで充電しているのですが、さすがに充電する度にいちいち家からケーブル持ち出してセッティングして、というは面倒に。とは言え、ケーブルホルダー*2に巻き付けてむき出しで壁に下げておくのは防犯および劣化の面から避けたい。
 ということで、ケーブルを収納するボックスを壁面に取り付けたいと思います。

 ボックスは、プラボックスと言えば日東工業か未来工業、ということで今回は(今回も?)日東工業のプラボックスシリーズから選択しました。

1. 準備

プラボックス OPK20-55A
日東工業の キー付耐候プラボックス(屋根付)、サイズが横50cm x 縦50cm x 深さ20cmです。Amazonで1万円ぐらい。メルカリでもう少し安いのあった、惜しい。
トヨタ充電ケーブル
トヨタのPHEVに最初から載っているのは、7.5m・200Vの充電ケーブルです(手前のオレンジ色は「ビークルパワーコネクタ」)。 コンセント側のケーブルを交換するだけで100V対応になる優れもの。
汎用充電ケーブル
Qkcabo社 EV充電ケーブル(7.5m)を トヨタのケーブルの代わりに車に積む。100V/200V対応(8 A/10 A/13 A/15A)。収納、ケーブルフック、コネクタホルダーがついてAmazonで25,000円でした*3
ネジ類
プラボックスをコンクリート壁に固定するネジ(M5x50mm)/プラグ(Φ6mm)とプラボックスの中の基板(木製)にケーブルホルダー等をネジ止めするタッピングネジ(M5x16mm)。
固定治具3Dプリンタ製)
EV充電ケーブルの途中にあるコントロールボックスを固定するためのもの。真ん中の切れ端は「のびる便利ベルト(百均)」を基盤に固定するためのもの。家の3Dプリンタでちゃちゃっと作りました。
ケーブルホルダ固定具
一番左が汎用充電ケーブルのおまけのケーブルホルダ。となりが73x124mmのL字金具。あとはネジ(小ねじM5x2mm、木ネジ3.1x16mm)。

2. 設計(目検討をつける)

 すでに我が家にはコンクリート壁にコンセントがついています。パナソニックの「[EV・PHEV充電用] 屋外コンセント 200Vホワイトシルバー (WK4322S)」です。
www2.panasonic.biz

 製品ページトップの「ホワイトシルバー」と同じ製品のはずなのですが、既に見る影もない、とまでは言わないもののかなり風格が出てきています…。まったく使っていないのに。

 これを取り外して新しいもの(Amazonで3000円もしません)に変えられると良いのですが、電気工事技師資格がないのでそれはパス。これを覆うような箱の設置を考えます。下の写真の右側にある紙箱がコンセントのイメージ。基盤とプラボックスの裏側の板をくり抜いてコンセントを箱内に露出させる作戦。

トヨタの充電ケーブル(7.5m)はケーブルも太くて立派で結構かさばります。)

3. 加工

3.1. まずは基板(木製)の穴あけ

 まずは仮置きした配置に従って、穴の位置、くり抜きの位置をマジックで記入。

(イマイチ、よく見えませんね)
 開けたい四角い穴の隅に電動ドリルで穴を開け、ジグソーをそこからスタートさせて四角く基板を切り抜いてゆきましょう。

3.2. プラの本体の背面に穴あけ

 穴をあけた基盤を仮置きして、プラボックスにマジックで穴をあけるところをマークします。

穴あけはハンディルーターでやりましたが、熱中しすぎて写真ありません(と言うかプラの焼ける変な匂いがするのでさっさと片付けたく…)
 できました。

3.3. 基板への金具などの取り付け

トラス頭タッピングねじM5x16で、ケーブルフックとコントロールボックスフックを基板へ固定。のびーる便利ベルトも同じネジで固定しておきます。

4. 設置

4.1. 壁面にネジ穴をあける

 コンクリートは意外に脆いので普通にネジ止めはできません。コンクリートプラグなるプラスチックの筒を先に穴に差し込み、そこへねじ込むことでプラの筒が広がりコンクリートとの摩擦を増大させてネジを固定するという仕組み。まずは穴あけを。
 ドリルドライバでちょっとづつ穴をあけても良いのですが、脆いといってもそこは石のようなもの、時間がかかります。打撃の力も使う振動ドリルを使うとあっという間です。


(私が使っているのはこれ。ああ、これにコンクリートプラグとタッピングねじがセットになっていた…すっかり忘れてた)


 M5x50mmのネジをねじこみたいので、コンクリートプラグはΦ6mmのものを。下穴も6mmで、深さはプラグの長さ+5~10mm。
 ちなみにネジの長さは、プラグの長さ30mm+壁から基板まで17.5mm+予備2.5mm=50mmと計算しました。穴をあけたら、プラグを差し込んでおきます。


(ああ、中心線からずれてる…)

4.2. ボックスの取り付け

 四隅のネジ穴は四隅過ぎて電動ドライバとかではうまく回せません。ううむ。で、人力でねじ込むのですが、壁の穴は素人加工なのですこしづつずれている。最後は力で回します。ふぅ。

4.3. 基板の取り付けと防水処理

EVコンセント周りの隙間はテープで「ほんの気持ち程度」の防水処理を施しておきます。で、基盤をネジ止めします。

4.4 わすれものの回収

「3.3. 基板への金具などの取り付け」ではすっかりコネクタホルダの取り付けを忘れ、ケーブルをボックスの下から引き出せるようにするノックアウトの加工もすっかり失念。最後に扉を取り付けたら、完成!

4.5. 完成!!

 完成形はこんな感じです。

 充電中はこんな感じ。

 やはりちょっと大きいですね。もう少し無理矢理押し込めるようにすれば一回り小さいやつ、例えばOPK18-54A(ヨコ50cm x タテ40cm x 厚み18cm)とかでもいけるかもしれません。

参考までに今回かかった費用を100円単位で。

品名 価格 備考
プラボックス(OPK20-55A) 9,500
コンクリートプラグ+ネジ 1,200 ネジは余り多し…
プラグホルダ
ケーブルホルダ
3,000 もし買うとすると
のびる便利ベルト 100 2本セットのうち一本
L字金具+ネジ 1,200 L字金具がいいお値段しました
合計 15,000

5. おわりに

 これで雨の日も大丈夫!

【おまけ】
 さて充電ですが、素のトヨタの充電ケーブルは、200V15Aで稼働するので1時間で3.0kWhです。で、うちの車のバッテリー容量は13.6kWhなので、単純計算では充電時間は4時間半ですね。
 一方、うちの太陽光発電量は、最大でもまあ1.5kWhを超えるぐらいで、近頃は、ピークの日中正午を挟んだ5時間でも平均で時間当たり1kWhをちょっと切るぐらい。これをもとに計算すると、4時間半の充電量のうち4.5kWhぐらいを太陽光で、のこり9.1kWhを電力会社から買うことになります。再生エネ:通常エネ=1:2という感じです。なんだかちょっと残念。

 少しでもエコ(というか電気代節約?)するために車の設定を変更してみます。車の設定で「8Aに制約」というのがあるのでそれを発動させれば1時間で1.6kWhぐらいになり、少しは太陽光発電量に近づき、再利用エネルギーの利用率がアップ!
 200V15Aと200V8Aで単純比較で、充電時間はほぼ単純に倍!と見なせるので9時間は充電必要。日中4.5時間充電を週平日に2回行うと週末の70km分ぐらい電力を貯めることが可能な計算に。この場合再生エネ:通常エネ=2:1になるはず。(5Aモードがあると良いのですが…。もしくは太陽光パネルを1.5倍に増やすとか…。)

さてはて思惑通り行きますやら…。

*1:「世の中これからはEVだ、その前にPHEVが来る!」と思って「駐車場には絶対充電用のコンセントを設置してくれ」とハウスメーカーの設計士に頼んだのが10年以上前…その後なかなか普通のPHEVとか出てくれませんでした。ううむ、読み違え。

*2:必要かなぁと思って車と一緒にケーブルホルダーも発注してしまいました。むむ、無駄遣い

*3:クーポンがあったりするので、今はもう少し安いかな。ああ、それと、アース付き100Vから200Vへの変換プラグは別売り。