先日がんばって過去のデータをGmailの連絡先にいれこむ話をしました(ここ)。入れてみて、ま、いいかなと思っていたのですが、なんと重大な問題が。
Gmailでインポートする時に、姓(Family Name)と名(Given Name)だけを設定すると、Gmailの連絡先では、表示名(たぶんNameだとおもう)が姓名がガッチャンコしてくっついてしまっているのです。詳細表示では姓名が分かれているので、それだけならまあ許せるのですが、iPhoneと同期するとiPhone上では姓のところに姓名が入るのです!
これか!先人たちが苦労していたのは!
状況確認
まずは先日のデータを投入するとどうなるかの把握から。
データ 項目名 |
インポート 値(例) |
⇒ | Gmail | ⇒ | iPhone 項目 |
iPhone 表示 |
---|---|---|---|---|---|---|
Name | 田中一郎 | - | ||||
Family Name | 田中 | 田中 | 姓 | 田中一郎 | ||
Family Name Yomi | たなか | たなか | 姓の読み | たなか | ||
Given Name | 一郎 | 一郎 | 名 | (空白) | ||
Given Name Yomi | いちろう | いちろう | 名の読み | いちろう |
まずはGmailはNameを指定しないと姓、名をガツンと一体化させるらしい。で、次に、どうやらその「Name」(表示名?)にiPhoneが反応している様子。読みに関しては淡々と対応付けられています。
じゃ、じゃ、Nameに値を設定しましょうか。くっつけた姓名を登録するのは芸がない(?)ので、「姓(スペース)名」で行ってみましょう。
データ 項目名 |
インポート 値(例) |
⇒ | Gmail | ⇒ | iPhone 項目 |
iPhone 表示 |
---|---|---|---|---|---|---|
Name | 田中 一郎 | 田中 一郎 | - | |||
Family Name | 田中 | 田中 | 姓 | 一郎 | ||
Family Name Yomi | たなか | たなか | 姓の読み | たなか | ||
Given Name | 一郎 | 一郎 | 名 | 田中 | ||
Given Name Yomi | いちろう | いちろう | 名の読み | いちろう |
ええー、そーきますか。確かに米国人などの「名(スペース)姓」の形式を持つ名前なら、そう分解しても理にかなっていますが*1。が、ここは日本だろ!
と息巻いても所詮は小さな島国。ちょっと長いモノに巻かれて見ましょうか…
データ 項目名 |
インポート 値(例) |
⇒ | Gmail | ⇒ | iPhone 項目 |
iPhone 表示 |
---|---|---|---|---|---|---|
Name | 一郎 田中 | 一郎 田中 | - | |||
Family Name | 田中 | 田中 | 姓 | 田中 | ||
Family Name Yomi | たなか | たなか | 姓の読み | たなか | ||
Given Name | 一郎 | 一郎 | 名 | 一郎 | ||
Given Name Yomi | いちろう | いちろう | 名の読み | いちろう |
おお、どうだ、騙してやったぞ。
…でもまてよ、iPhoneで修正したらどうなるのかな?
iPhone 項目 |
iPhone 表示 |
⇒ | Gmail データ 項目名 |
Gmail 表示 |
---|---|---|---|---|
Name | R田中 一郎 | |||
姓 | R田中 | Family Name | R田中 | |
姓の読み | あ〜るたなか | Family Name Yomi | あ〜るたなか | |
名 | 一郎 | Given Name | 一郎 | |
名の読み | いちろう | Given Name Yomi | いちろう |
ううむ…
とりあえず
とりあえず、「名(スペース)姓」形式で騙してみましょう。iPhoneで修正する前も後も、Gmailの連絡先上は「姓・姓の読み・名・名の読み」の4項目は正しい(逆に表示名は「姓 名」だったり「名 姓」だったりの混在…)ので、必要であれば都度表示用の「Name」を再構築すればよいでしょう。という言うことで、しばらくこれで運用してみましょうか。
*1:さっきの姓名合体型の場合には、まずは「おお最初だよねじゃ名」「ええぇ、次無いの困った」「じゃさっきのは姓」ってな感じで処理されたのだろうか?