しばらく旅(出張)が無かったので、GPSの活躍の場がありませんでした。そうこうしている内に、モバイルマップNaviは無くなり*1、qpeGPS用に作った自前のサイトはGoogle Map APIのバージョンが変わって使い物にならなくなるは*2で地図まわりの環境が特に脆弱になっている感触。一方、世の中はiPhoneとかで常時ネット接続のGoogle Map様々がトレンドらしい。ぐっすん。
そんな私を勇気付けてくれたのが、Google Mapをオフラインで扱えるようにするGM_Lite。GM_liteはブラウザがあればGoogle Mapsがオフラインで使えるというそれは素晴らしいソフトなのですが、やはりそこはそれ、zaurusネイティブアプリがあればなあ。
ありました。GPS連携してくれてデータをぐりぐり表示してくれるqgmap。これまた素晴らしい。早速使えるようにしてみましょう。
準備
- GM_Lite: オフラインGoogle Mapソフト。ブラウザがあればネット接続なしでGoogle地図が使えるすばらしいソフト*3。
gm_lite-0.1.4.zip, cygenv.zip : teraさんの「実用工房」からダウンロード - GmlMgr: GM_Lite形式データのダウンロード支援ツール
gmlmgr0103.zip : wasteさんの「産廃置き場」よりダウンロード - 地図レシピ: GM_lite/GmlMgrで地図をダウンロードするときの都道府県毎の指定ファイル集。
map_recipe-090320-1.lzh : bucchiさんの「ぷちのいず」からダウンロード - ActivePerl: Windows用のperl。GmlMgrの動作に必要。
ActivePerl-5.10.1.1006-MSWin32-x86-291086.msi : ActiveStateよりダウンロード - qgmap: GM_lite形式の地図データのzaurus用ビューア。ネイティブアプリで素晴らしい。
qgmap_0.1.8_arm.ipk : bucchiさんの「ぷちのいず」からダウンロード
導入&設定
まずはPC側で地図作りの準備をば。
- まずgm_lite-0.1.4.zipを、C:\直下に解凍展開
- 次にcygenv.zipをgm_liteの直下に解凍展開
- さらにmlmgr0103.zipもgm_liteの直下に解凍展開
- map_recipe-090320-1.lzhをgm_liteの下にmap_recipeとでもフォルダを作ってそこに解凍展開
- ActivePerlをインストール
さあ地図作りです。
- map_recipeフォルダに展開した地図レシピから必要となる県とレベルのファイルを、C:\gm_lite\gmlmgr\range\mainにコピー。(私は、デフォルトで置いてあった世界概略図、日本概略図に加えて、地図レシピから東京都(離島なし)と後2県追加しました)
- C:\gm_lite\gmlmgr\down_maps.plでダウンロード開始。結構時間が掛かるので夜中に放置しておきました。
- ダウンロード完了後、C:\gm_lite\gm_lite.htmlで確認。おお素晴らしい。でも細かいファイルが沢山あるのでzaurusで扱いづらい。GmlMgrにはisoファイル化してくれるうれしいコマンドもあり。まずは忘れずにC:\gm_lite\gmlmgr\range\mainの内容をC:\gm_lite\gmlmgr\range\burnにコピー
(私は追加でダウンロードしたあとに、burnディレクトリに追加領域のレシピファイルを置くのをウッカリ忘れて、同じ内容をisoにして「ううむサイズ変わらないなあ、サイズ固定のisoファイルを作るのかなぁ、どうやって圧縮してるんだろう」なんてボケをかましてました) - C:\gm_lite\gmlmgr\mk_burn.plでiso化用のフォルダにコピー。これは結構時間がかかります。夜中放置するほどではありませんが。
- C:\gm_lite\gmlmgr\burn2iso.batでisoファイル化。
(2GBの壁があるらしいけど、全国概略図+東京都+2県で2GB弱だったので、まあ実用上問題ないでしょう)
zaurus側は下記のとおり。
- GPSが使えるようになっているか確認。(今回は、Socket社CF型Bluetoothアダプタ、Bluetooth GPSアダプタ(BT-359W)、Bluetoothデバイス用ソフト(BlueZ)の組み合わせを使用)
- qgmap_0.1.8_arm.ipkをインストール
- 上で作った地図をzaurusにコピー
- qgmapを起動して、左上のメニューアイコン(すごく控えめで小さい)をクリックして、「Map Path」でisoファイルを指定。ただしディレクトリはフォルダツリーで選択できるのですが、最後のisoファイル名(デフォルトではgm_lite.iso)は手入力。
- あとは満喫すべし。Hでヘルプ。なんだか沢山ありますが、まずはGでGPS連携。
使用感
東京から名古屋の間で新幹線で使ってみました。Googleの地図がかわいいりなざうで使えるのが素晴らしい。
ちょっと地図が薄くて夜とかは見にくいかなぁ、と思っていたらメニューに「Gamma」という項目があって、ガンマ補正がかけられるようになっていました。素晴らしい、濃くてハッキリ見えるようになりました。
あとはビューモードで使えるようになると歩行ナビに使えて良いのだけど…*4
(おまけ:SL-C3200でCF Bluetoothを使うとき)
以前の日記(ココ)で書いたようにsusp-resumeの設定をしているのですが、SL-C760では日記のままで良いのですが、SL-C3200では、そのままでは内蔵ディスクHDDがunmountされちゃうことが分かりました。いきなりDocumentsフォルダが見えなくなって、久しぶりにどっきりしました。
/etc/apm.d/bluetoothファイルのresume処理中で"cardctl eject"と記載されているのですが、これで内蔵HDDも一緒にejectされてしまうようです。その後"cardctl insert"で内蔵HDDもinsertされるのですが、mountはされない、そうゆう事のようです。
[設定]タブ[システム情報]-[デバイス]でCF型Bluetoothアダプタが何番スロットと認識されているかを確認。Slot 0との事。じゃ、それだけを擬似的に抜き差しするようにファイルの記述を下記の様に変更。
(前半省略) resume) if [ "`/usr/sbin/hciconfig`" != "" ]; then rfcomm bind all cardctl eject 0 cardctl insert 0 fi esac
とりあえず大丈夫そう。他にcardctl指定しているところあったかな?
次は、Nokia E71をBluetooth GPSアダプタにする、です。