コモノポリタン

コモノ、デジモノが好きなKomonopolitan住民 (はてなダイアリーからの引っ越しです)

LABSLICERエラー! ⇒ CuraでLABISTS X1を使う

 エネルギー管理!とか言いながら別のネタを。

 実はこのところの雨で雨降りセンサーの調子がおかしくなっていました。防水の為に使っていたミニタッパの中に水が入る始末で、雨が降り終わってからもなかなか乾かず、ずーっと「雨降り状態」のままに…。で、以前から温めていたXiaomi漏水センサーを使った雨降りセンサーへの置き換えをトライ!

 Fusion360での3Dモデリングが終わって、さあ3Dプリントというところで、なぜかLABISTS X1の専用スライサーであるLABSLICERが「時々」エラーを吐いて落ちるようになりました。ぐっすん。

 LABISTS X1の販売元(?)のLABISTS.comは相変わらず綺麗だけどちょっとやる気を感じさせないサイトで、Blogの最終更新も2020年9月…あてにはなりません。製造元(?、により近い?)EasyThreed.comは、もう少し活気がありますが、LABSLICERと同等と言われるEasyWareの最終更新はやはり2019年10月頃っぽい。サポートが続く気がしません…。

 良い機会なので汎用スライサー*1のUltimaker Curaを使うことに。

1. Curaのインストール

 下記のサイトの「無料ダウンロード」からインストーラーをダウンロードします。 ultimaker.com

 Windows版は「Ultimaker_Cura-4.13.1-amd64.exe」でした(amd64と言われるとちょっとどきどきしますが)。これをダブルクリックでインストールします。途中「クラウドサービスのアカウントをつくろうか?」とか誘われますが、スキップで十分かと。

 それでは備忘録としてLABISTS X1用の設定をメモっておきます。

2. プリンター設定(Printer Settings)

 まずは[Settings]-[Printer]-[Add new printer]で新しく"LABISTS X1"というプリンタを登録します。印刷可能範囲、ノズルの情報(ノズル径、フィラメント径)あたりが重要かと。

Category Setting Value
Printer:
Printer Setting
X (Width) 100.0 mm
X (Depth) 100.0 mm
Z (Height) 100.0 mm
Build plate shape Rectangular
Origin at center (off)
Heated bed (off)
Heated build volume (off)
G-code flavor Marlin
Printer:
Printhead Setting
X min -20 mm
Y min -10 mm
X max 10 mm
Y max 10 mm
Gantry Height 100.0 mm
Number of Extruders 1
Apply Extruder offsets to GCode v
Extruder 1:
Nozzle Setting
Nozzle size 0.4 mm
Compatible material diameter 1.75 mm
Nozzle offset X 0.0 mm
Nozzle offset Y 0.0 mm
Cooling Fan Number 0

3. 印刷設定(Print Settings)

 Curaの印刷設定(Print Settings)のプロファイル(Profile)Draftをベースに、LABSLICERのSTANDARDっぽい設定をします。プロファイルからDraftを選んだら、同じドロップダウンから"Create profile from current setting/..."を選択しカスタムプロファイルを作ります。
 (「っぽい」のは私のX1が老化が進んでいて早い動きについていけないので、スピードあたりを緩めている点が主な変更点です)

 なおLABSLICERのパラメーターの解説は下記サイトが良いですね。
完全解剖! LABSLICER(EasyWare)のパラメータの謎に迫る | Jinto

「Draft #2」として定義した印刷設定は下記の通りです。

Category Setting Value
Quality
Layer Height 0.2 mm
Walls
Wall Thickness 1.2mm
Wall Line Count 3
Horizontal Expansion 0.0 mm
Top/Bottom
Top/Bottom Thickness 1.2 mm
Top Layers 4
Bottom Layers 4
Infill
Infill Density 15 %
Infill Pattern Grid
Material
Printing Temperature 200.0 ℃
Speed
Print Speed 20.0 mm/s
Infill Speed 20.0 mm/s
Top/Bottom Speed 20.0 mm/s
Travel Speed 40.0 mm/s
Initial Layer Speed 15.0 mm/s
Travel
Enable Retraction v
Z hop When Retracted v
Cooling
Enable Print Cooling v
Fan Speed 100.0 %
Support (無もよく使います)
Generate Support v
Support Placement Everywhere
Support Overhang Angle 60.0 °
Support Density 15.0 %
Support Z Distance 0.2 mm
Support X/Y Distance 0.7 mm
Build Plate Adhesion (これも好き好き)
Build plate Adhesion Type Brim
Brim width 8.0 mm

4. おわりに

 とりあえず一応印刷できるようになりました。(少し欠損というか印刷されないところありますが、これは以前から。なんか法則性ありそうなのでLABISTS X1の実行エンジンのバグかな?)

(サポートは無、Build Plate AdhesionはSkirtで。eSUNのPLA+のグレー)
※この新・降雨計はうまくいったら、また別途記事にしますね。

 まだまだ私のLABSTS X1様には現役で頑張ってもらいますよぉ!*2

*1:Curaは、Ultimakerという3Dプリンター用のスライサーなのですが、汎用感がすごい。LABSLICER(EasyWare)もエンジンはちょっと古いこれです。

*2:Ankerの3Dプリンタとか、Flashforgeのやつとかが、欲しい!というのは一旦横に置いておきましょう。半導体不足だったり中国の都市封鎖だったりでどうせ手に入りませんよ。車だって新しくしたいのに…。今年は物欲不完全燃焼の予感…。