Nespressoカプセルのディスペンサーの作成
やっと家人のお許しが出てネスプレッソ(カプセル式エスプレッソマシン)を購入することができました。美味しいコーヒーが毎日飲める!やったーうれしい!
日常使いにはコストコで安売りしている互換カプセル(一杯20~30円)ですが、一応、ネスレの正規カプセルや、ネスレが作っているスタバのカプセルなども「飲み比べのため」(という名目で)購入しています。色々とカプセル増えてくるとその置き場に困ります。
まずはセリアのクリアボックスが良いというので、購入してみました。
純正のアクリルケースの雰囲気もあり、まあ、良いのですが小さめです。実際には10個程度しか入らないので一種類分(Nespressoのカプセルの最小販売単位が10個で1本なのです)しか入りません。混ざらなくて良いとも言えますし、まあ100均なので沢山買っても財布はあまり痛みません。が、雑多な感じは否めません。(ちなみにセリアのケースは基本スタッカブルなので、どんどん積み重ねることはできて便利ではありますよー)買ってきた箱をうまく使えれば、種類もわかって便利なのですが…それから結構いろいろ在庫ありますので、うまい具合に整理できればとも思います。ううむ。
よし無いなら作ろう、ということで、カプセルの箱を利用したカプセル取り出し装置(カプセルディスペンサー)を食器棚の扉の内側につけるべく、家のかわいい3Dプリンターで作成します!
1. 下調べ
「ないなら」とは言いましたが、基本の形はthingiverseにいろいろありました。 www.thingiverse.com 見てもらえばわかると思いますが、基本の構造はNespressoのカプセル10個入りの箱のふたを点線で開けて、それを台座にはめ込んでおしまい、というものですね。ただし、基本的に欧米の方々は「台所が広い」という前提があります。したがって「5本いっぺんに」とか「机の上に置いて」とかの作品が多くみられます。
私が欲しい要件をまとめてみました。
- Nespressoの箱を利用できること(←これは上のthingiverseの作品群でもできますね)
- (複数並べるかもしれないが)場所の自由度を考えて1本ずつ設置できること
- 机の上ではなく、壁に貼り付けることも出来ること
3つ目の「壁に貼る」は今回マグネット貼り付けを考えてみました。そうすれば冷蔵庫の横とかにも貼り付けられますからね。
2. 準備するもの
買ってくるものリスト
品名 | 個数 | 購入先 | 値段(参考) | 備考 |
---|---|---|---|---|
超強力マグネット (16mm、2個入り) |
1 | ダイソー | 110円 | |
超強力マグネット (13mm、4個入り) |
1 | ダイソー | 110円 | |
磁石用ステンレス補助プレート | 1 | ダイソー | 110円 | 2枚入り |
しっかり貼れてきれいにはがせる 両面テープ(Sサイズ8枚入り) |
1 | ダイソー | 110円 | なんと中身は3Mのコマンドタブ!必要なのは4枚 |
ビニールテープ | 少々 | ダイソーとか | - | 滑り止め |
今回も百均が大活躍です。ディスペンサーひとつあたり385円也です。
(実は一番近い百均はキャン★ドゥなのですが、マグネットもステンレスプレートも無い小さなお店で残念。まあマグネットはダイソー以外のは少し磁束密度が低い(くっつきにくい)のですし、ステンレスプレートも1個入りだったりするので、結局休みの日にダイソーまでドライブしてしまう始末…)
3Dプリンタで印刷するものリスト
部品名 (データ名) |
個数 | 備考 |
---|---|---|
ディスペンサー下部 (Nespresso_Dispenser_Single_Bottom.stl) |
1 | |
ディスペンサー上部 (Nespresso_Dispenser_Single_Upper.stl) |
1 |
こんな感じ部品です。左が「ディスペンサー下部部品」右が「ディスペンサー上部部品」。 うちの3Dプリンターでは、下部部品がおおよそ3時間半、上部部品が1時間、といったところでしょうか。
今回のデータも下記に置いておきました。 www.thingiverse.com
ちなみに机の上に置いて使うなら、ディスペンサーの下部だけを印刷すれば完了です。
3. 組み立て
3.1. 3Dプリントしたパーツの組み上げ等
組み上げも何も、という感じですね。金属部分にマグネットでビシッとつけるためにマグネットを差し込める部分を成型しました。
ディスペンサー下部部品には4個(直径16mm x2、13mm x2)、カプセルの箱を安定させるためのディスペンサー上部部品には2個(直径13mm x2)の百均マグネットを使います。ちょうど後ろにボンヤリ映っているマグネットを全部使います。磁石には表裏(というかN極S極)があるので、うまく近くのマグネットが互いに引き合うように表裏を調整して差し込むと安定しますよ。
3Dプリントの造形物は結構ツルツルしているので、滑り止めにビニールテープをマグネット面に貼っておきます。薄い方が磁力的には良いと思います。たまたま白のビニールテープが余っていたので同色を使っていますが背面なのではみ出さなければ何色でも大丈夫。
冷蔵庫など既に鉄板が仕込まれている壁に貼るなら不要ですが、扉の内側とかに貼り付けたいなら、そこに鉄板を設置する必要があります。そんな時の強い見方がダイソーの「磁石用ステンレス補助プレート」です。これについているのは普通の両面テープ(写真中央下)なので、今後の剥がしやすさなどを考えて、愛用の3Mのコマンドタブに張り替えます(写真中央上)。
(ダイソーの「しっかり貼れてきれいにはがせる両面テープ」の中身が本家本元の3Mのコマンドタブというのはサイコー!です。入手性といい、お値段といい良いですねぇ。愛用しています)
3.2. 組み立て
組み立ての方も、敢えて書く必要もないかも。まずは部品一覧。先ほどの組み上げ等を終えていると、ディスペンサー上部・下部部品、磁石用ステンレス板2枚、あとは据え付けたいNespressoカプセルの箱、が準備できていると思います。
Nespressoのカプセルの箱の片方の端に、三角に切れるところあるのでミシン目に従って切り離します。それを下部部品に差し込みます。また反対側の端に上部部品を差し込んだら出来上がり!です。
3.3. 設置
貼り付けたい場所にステンレス補助プレートを貼り付けます。水平などに気を付けて。私は食器棚の上の方の扉の内側に収納したいので、そこにステンレス補助プレートを貼り付けました。コマンドタブの耳は、お互い向き合うように内側に配置すると完成した時に目立ちません。あとは組み立てたディスペンサーをマグネットで貼り付ければ出来上がり!
(なお向かって左側のディスペンサーは改良前で、下部のマグネットが2個少ないバージョンです。横から差し込むマグネットが見えていないヤツです。ちょっとくっつきが弱くて少し不安…)
4. おわりに
サイズを調整したり(壁が薄すぎてべりっと折れたりした)、マグネットの穴を修正したり(測定した通りの穴にはなりません、少し余裕を見るのですがその塩梅が難しい…)で、今回は試作は下部部品3回、上部部品2回。結構少なかったかも。1日2日調整するだけで自分が作りたいものが作れる!という3Dプリンターは、やはり面白いですね。
もう少し大きいものが作れる3Dプリンターを探そうかな。