コモノポリタン

コモノ、デジモノが好きなKomonopolitan住民 (はてなダイアリーからの引っ越しです)

マルチファンクションテスターを買った

【電子工作ガジェット】LCR-TC1

 そろそろ「電力見える化Part.3 - CTクランプ編」を頑張らねば、と思い電子工作ガジェットを拡充!(え、因果関係が見えない?ちょっと物欲の言い訳くさい?)
 電子部品(抵抗、コンデンサー、トランジスタダイオード等)の判定に特化したテスターを購入しました。ちょこっと触っただけですが、面白い!

1. ぶつ

多機能テスターLCR-TC1
「WINGONEER 1.8インチカラフルディスプレイポケット対応多機能TFTバックライトトランジスターLCR-TC1」名称長い。新品なのに古びた色のケース…前面は透明フィルムで保護されていましたし、傷もなし、ですが。Amazonでのお値段3,000円弱*1

2. 使い方

2.1. 電源オン

 右下の「Start」ボタンを押す。
 と、押す前に一応充電しておきましょう。下側にmicro USBの口があるのでUSB充電します。横のLEDが赤(充電中)から緑(充電完了)に変わったらOK。

2.2. 測定

 測定は簡単。基本的には部品をソケットに挿して、ボタンを押すだけ。

2.2.1. LED

 袋に入っていた発光ダイオード(LED)を左下のゼロプレッシャーICソケットに差し込む。レバーを上げて穴を開放して、足を違う番号の穴に差し込みレバーを下げて固定します。右下の「Start」ボタンを押すと、LEDがチカチカして(多分極性を確認しているのだと思う)ほら、このとおり。

 新品のLEDなら「足の長い方がアノード」(アノードからカソードへ電気を流すと点灯する)とわかるのですが、どこぞから千切ってきたLEDでもLCR-TC1なら大丈夫。どこに挿しても(違う番号に挿せば)判定してくれます。今回は「2」の方が「アノード」ですね。
 順方向電圧(Vf)を判定してくれます。順方向電流もわかると電流制限抵抗の算出にベストなのですが、そこまでは無理。まあ10mA~20mA(最近は高輝度タイプで1mAとかもあるらしい)ぐらいなので、そっちは決め打ちでも。

2.2.2. コンデンサ

 同じく袋に入っていたコンデンサー(電解コンデンサー)をICソケットに差し込んで、「スタート」ボタンをポン!

 10μFですね。ただし極性までは表示してくれません。残念。まあさすがに「ー」の白い帯は見えるか、私でも。
 さて、メガネ(遠近両用)を外して、ぐっと目に力を入れて小さいこのコンデンサーを読むと10μF 25Vと書いてありました。しかしまあ小さい…。

2.2.3. 抵抗

 コンデンサーとくれば、次は抵抗です。部品入れの中から適当に1個取り出してきました。

 カラーコードは茶・黒・橙・金です。お茶を(1)杯、黒い礼(0)服、み(3)かんは橙*2、なので10 x 103 = 10kで、金なので±5%の10kΩの抵抗ですね。おお、合ってる。

 もひとつ可変抵抗もやってみましょう。

 61.3Ω + 36.4Ω = 95.7Ω。100Ω/±10%だから範囲には入ってますか。半固定抵抗の抵抗値を設定するのに使えるかな。

2.2.4 トランジスタ

 以前、息子(が子供だった時ですが)とラジオを作った時にバルクで買った(と思われる)トランジスタを部品入れから取り出してきました。

 右がスマホで撮影して拡大したトランジスタの写真。2SC1815の互換品ですね。確かにNPN型ですし、クラスYなので電流増幅率(hFE)は120~240ということで、レンジに入っていますね。おお、すごい。

2.3. キャリブレーション

 ぶつの写真の金属部品(コネクタのオス金具の切り落とし前のやつ)は何用?と思われた方もいるかもしれませんが、実はこれ、キャリブレーションモードに入る時に使うやつです。
 これ1-2-3に挿して(1,2,3をショートさせて)「スタート」ボタンを押すとキャリブレーション(Selftest mode)に入ります。

 途中24%進度あたりで止まって「isolate probes!」(プローブを独立させよ!)と言われるので金属部品を取り外します。すると自動的にテストが進んで「SelfTest End 3.12K」と表示されます。たぶん3.12Kはバージョン番号ですね。

2.4. 電源オフ

 ネットに落ちてるマニュアルとかには「長押しでオフ」とかありますが、私のやつ(v3.12k)はできませんでした。ので、自動電源オフに任せます。放置でオフ、ですね。
 なお自動電源オフの時間は、中身の基板のジャンパ用パッドP1,P2の設定で10s,15s,20s,25sと4種類に設定できるそうですが、何も実装されていないのでしょう、P1=0 / P2=0の「25秒」でした。

3. 感想

 面白い!かつ便利!かつ安い!
 この値段では正確性は定かではありませんが、老眼で抵抗カラーコードを読んだり、コンデンサやらトランジスタの小さな文字を読むのに四苦八苦*3している私には便利なものです。だいたいはわかります。
 さあ、スマートホームの電子工作に邁進するぞ!

*1:Aliexpressでも2000円台後半。昨今の円安でAliexpressのありがたみが激減です。普通にAmazon.co.jpで買った方が早くて値段も一緒。弱い日本…。頑張れニッポン!

*2:「五(5)月みどり!」と言いたいのですが、なかなか緑が含まれる(5が含まれる)抵抗に出会えないなぁ。五月みどりって誰と聞かない事。

*3:眼鏡をはずして目を細めたり、ハズキルーペやヘッドマウント拡大鏡を掛けたり、スマホで撮影して拡大したりと。はやく拡大機能付きARメガネが普及しないなぁ。