コモノポリタン

コモノ、デジモノが好きなKomonopolitan住民 (はてなダイアリーからの引っ越しです)

内蔵ドライブを32GB CFへ換装

久々のザウルスネタです。SL-C3200を、毎日毎日ふつーに(5GBのCF(HDD)に動画や音楽を入れて抜いたり挿したりしてして)使っていたのですが、先日初めて内蔵ドライブ(HDD)に動画データを入れてみました。USBで繋ぐだけてデータを格納できる&CFスロットが空く(bitWarp挿しっぱなしも可!)という便利さに初めて気が付きました。いまさら気付くなんて遅いでしょうか?

でも、まあ、そうすると内蔵ドライブの狭さが気になります。
そこで、アキバで安い32GB CFを手に入れて、SL-C3200の内蔵HDD(6GB)を32GBのCF*1に変更!

使用したのはGreenhouseのGH-CF32GD。32GBが6,500円ぐらいって、安くなりましたね*2

参考となったサイト:
文市さんの「SL-C3100 CF16GB換装」
Zaurus標準IME快適化計画さんの「SL-C3200内蔵ドライブ換装記」  

ほぼ、これら先人の言うがままです。「SL-C3200内蔵ドライブ換装記」の写真は特に役に立ちました。みなさん、ありがとうございます。

下準備(バックアップ)

この手の事をするときは、万が一、って事も想定しておくことも必要。
不幸にも初期化しなければならなくなってしまった時の為にバックアップを取りましょう。でも、全部バックアップするのは面倒なので、まずは重要なデータのバックアップから。

  • スケジュール、ToDo、アドレス帳
    zdbatを使ってデータを/home/zaurus/Documents以下にでも吐き出しておきましょう。
  • パスワード管理
    Zsafeを使っていてデータは/home/zaurus/Documents/application/zsafe以下に置かれているので大丈夫。
  • 日記
    WZNotesを使っていて/home/zaurus/Documents/Text_Files/wznotes以下に置かれているので大丈夫。

でもって、内蔵HDDのデータ(Documents以下)を一旦ザウルスドライブ(USBストレージ)でバックアップしておきましょう。

交換用のCFの設定

CFを抜いた状態で再起動する。再起動したら、CFカードを挿入する。

まずは内蔵HDDが/dev/hdaになっているかを dfなどで確認。スタート地点が違っていると恐ろしいことになりそうですし。

$ su
# mount
<マウント情報が表示される。/dev/hdc1がマウントされている>
# df 
<disk情報が表示される。/dev/hdc1 が32GB CFであることを容量からなんとなく確認>

次にファイルシステムの作成とフォーマットを行う

# umount /dev/hdc1
# fdisk /dev/hdc (cylinder 3909)
...
<このへんは先人たちのページを参照すべし。>
   /dev/hdc1: Primary, +10M
   /dev/hdc2: Primary, +10M
   /dev/hdc3: Primary, 残り全部(デフォルト), これだけファイルシステムを"c"(FAT32)に
...
# mke2fs -j /dev/hdc1
# mke2fs -j /dev/hdc2
# mkdosfs -F32 /dev/hdc3 *3

hdc1の情報をCFの方にコピー(SL-C3200ではほとんど何も入っていないので、これはすぐに終わる)

# mount /dev/hdc1 /mnt/cf
# cd /hdd1
# tar cf - . | (cd /mnt/cf;tar xf -)
# umount /dev/hdc1

hdc2の情報をCFの方にコピー(これもすぐに終わる)

# mount /dev/hdc2 /mnt/cf
# cd /hdd2
# tar cf - . | (cd /mnt/cf;tar xf -)
# umount /dev/hdc2

hdc3の情報をCFの方にコピー(これはけっこう時間がかかる*4。私は1時間半ほどかかりました。)

# mount -t vfat -o iocharset=utf8,codepage=932 /dev/hdc3 /mnt/cf
# cd /hdd3
# tar cf - . | (cd /mnt/cf;tar xf -)
# umount /dev/hdc3

換装

SL-C3200内蔵ドライブ換装記」の写真の通り、なんですが。

  1. USBソケット脇のザウルス拡張ポートのカバーを外す
  2. 充電池を外す
  3. 裏蓋の6本のネジを外す
  4. 裏蓋をあける
  5. 基板上の4本のネジを外す。基板上に→で示してあります
  6. 手前側から、そーっと基盤を持ち上げる
  7. 内蔵ドライブの保護枠のつめを4つ、折らないようにそっと基盤からはがす(爪とかをうまくつかって)
  8. 基盤が外れてCF型HDDが見えるようになるので、CF型HDD(日立製)を取り出して、代わりに32GB CFを挿入
  9. あとは逆順。強いて言えば、充電池の蓋のロックスイッチは、一旦ロック側にした状態で裏蓋に付けて嵌めると良いと思う。

再度、電源を入れる。電源ランプチカチカ(基盤がしっかりと嵌っていないとなるらしい)もせず、無事再起動。パチパチ!

結果

起動がなんとは無しに速くなった気がする。気のせいかもしれませんが。
容量は下記の通り、いや空きがあるっていいねぇ。

*1:正確には内蔵ドライブもCFのHDDですが…。何と表現しましょうか、ゼロスピンドル化?シリコン化?

*2:関係ないけど、別な店では4GB SDHCが600円台でした(ザウルスでは使えないけど)。デジカメ用としてフィルムの代わりに買って、撮った写真を消さない、ってのもありな値段ですねぇ。

*3:一回目は"mkdosfs: unable to allocate ..."などと言うエラーが出たのできっとメモリが足りないんだろうと思って、CF取り出して、再起動。再起動後、再度CF挿入(/dev/hdc1のunmountは必要)してもう一度実行したらうまくいきました。やはりメモリ不足か。

*4:Greenhouseの32GB CFは書き込みも遅いって言う情報もあるし…