コモノポリタン

コモノ、デジモノが好きなKomonopolitan住民 (はてなダイアリーからの引っ越しです)

そとからガツンと起こして差し上げましょう (1)

無事TVサーバーが稼働できるように設定できましたが、また新たな(?)問題が発生。それは「騒音」です。あの自作のサーバーは、電源だけは壊れて交換したので新しくそれなりに静かなモノになっていますが、CPUファンがツインで騒々しいのです。しかも私の家族は「またつけっぱなしにして!えいっ!」とばかりに電源はオフ!、という暴挙に出た実績あり。ドキドキです・・・

そこで思い出したのが、Wake On LANという機能です。電源オフの状態(正確にはLANアダプタには通信パケットを読み取る程度には電源供給されてますが)で外から来たMagic Packetを受け取ると、それをきっかけに電源オンする仕組み。マザーボードやLANアダプタの組み合わせに制約があり必ずしもうまく行かない*1のですが、チャレンジの価値あり。


準備

  • マザーボード
    Wake On LANやResume On LAN等の設定がBIOSにあれば対応している可能性大。私のは、BH6-v1.2(A-BIT製)でWOL用のコネクタがボード上にあります。
  • LANアダプタ
    最近のマザーボードでは、PCI経由でWOL信号を受け取れるらしいのですが、私のマザーボードは古いのでWOL信号が3ピンケーブルで取り出せる必要があります。刺さっていた安物LANアダプタはWOLコネクタがありませんでした。またもやゴソゴソ押し入れを漁ると、WOLコネクタとケーブルがあるDFE-530TX(D-Link製)を発見。


真ん中に見える黄色のがWOL信号用のケーブル。

  • WOLソウトウエア
    家内LANからWindowsでの起動テスト用に「電源On共用版」を用意。まあWOLのMagic Packetを送出できれば何でも良いのですが。(WOLの本家本元AMDのサイトにはWOLツールのダウンロードページがなくなっている様子)

導入&設定

  1. LANアダプタの導入。WOLができるスロットにカードを増設・交換すること。BH-6では一番CPU寄りのPCIスロットがWOL対応でした。
  2. マザーボードの設定。再起動後BIOSから"Resume on LAN"をEnableに。
  3. バイスマネージャからLANアダプタのプロパティを変更。"Wake Up On ホゲホゲ"の項目をEnabelにし、MagicPacketを受け取れる様にする。
  4. WOLツールを家内LANの他のマシンにインストールし、BroadCastアドレス、MACアドレスを設定する。起動するかテスト。
  5. 家内LAN内から起動できれば次はそと(Internet)から起動にトライ。まずは準備として、ルーターに口をあける。ルーターにポート2304(下記MagicPacket送信代行ツールがこのポートを使用)で受けたら家内LANにブロードキャストするようにポートマッピング等で設定する*2
  6. TVサーバーの提供元StarStoneSoftwareのオンラインのMagicPacket送信代行ツール*3を用いてInternet上から起動。

所感

「おもしろい!」
試しにMagic Packetを送出すると、横にあるPCが「グゴオォォ」とか言いながらイキナリ立ち上がります。ちょっと不思議だ、面白い。TVサーバーの「自動で起動」にチェックを入れておけば、起動後に自動でWindowsにログインしてくれるので、起動さえできれば、外からTVサーバーにアクセス可能。
たまに気まぐれでTVサーバーにアクセスする、という私の使い方にぴったり。地球環境にも優しい・・・ちょっと待てよ、確かに使ってないときは電源Offだけど一旦起動したら電源入りっぱなしではないか。ううむ、「頭かくして尻隠さず」…じゃなくて「画竜点睛を欠く」ではないですか。
こうなりゃ次は、「外からそっと優しく寝かしつける」の巻、かな。

*1:今のところ、時々起動が不十分な時があるぐらい(!)が私のところの不具合です。

*2:内部にブロードキャストするようなポートマッピングの設定ができないルーターもあります。また、外から受け付ける口を開ければ開けるほど外部からの攻撃に弱くなるので、そこは利便性との兼ね合いで判断してください。

*3:よそ様のサーバーに自宅のIPアドレスとサーバーのMACアドレスを入力するのが(必要なのはわかりますが)少々気になる所です。WOLツールでブロードキャストアドレス宛では無くて特定IPアドレス宛にMagic Packetを送出してくれるツールがあればいいのですが。