ThinkPad i1600とGV-MVP/SZの組み合わせでは、(少なくとも私の環境では)うまくいきませんでした。色々と事情もあってThinkPadのOS再インストールを試す訳にも行きません。
そこで、はた、と思い出しました。ThinkPadの前に使っていたお手製マシンの存在を。
ちょっとMac Quadra800似のケースに、CPUはCeleron 300Aという前時代的マシン。でもATIのAll-In-WonderというTVチューナー付きのビデオカードが載っていたのです。
いろいろ、あーやこーや、やって最終的に安定したTVサーバーになりました。
その過程をちょっとメモ的に残しておきましょう。
挑戦その1:All-In-Wonder Radeon と ubuntu
ThinkPad+GV-MVP/SZにやられて思い出したマシンには、ATIのAll-In-Wonder Radeon 32MB AGP版が搭載されていました。OSは入っていない状態で押入れ行きになっていたので、じゃあ、Linux入れて、あわよくばffmpeg+ffserverでTV配信といけば拍手喝采、とばかりにチャレンジ。
したのですが、うまく行きませんでした。
でもAll-In-WonderとLinuxの組み合わせ情報はあまりないのでメモとして残しておきましょう。
CPU | Celeron300A |
---|---|
memory | 192MB |
HDD | 30GB |
CD-ROM | Nakamichi 5連装 |
Video | ATI All-In-Wonder Radeon 32MB AGP版 |
Sound | Sound Blaster Live! |
- ubuntu 7.10のTextインストール版をダウンロードしCDに焼いてインストール。メモリ192MBではGUIインストールはチト厳しい。インストールしてしまえば192MBでも何とかGUIベースで使えます*1。
- XawtvをPackage導入する。gatosはX.org 7.xに取り込まれたので必要なし。
- Xawtvで普通にテレビ見られます。
- 一応期待を込めて、ffmpegも導入する。
- でもAll-In-Wonder RadeaonはVideo4Linux対応デバイスとしては認識されず(というか、そーゆうドライバがないというか)、ffmpegからは使えず…
残念その1です。
挑戦その2:All-In-Wonder 128とubuntu
ええ、懲りませんよ、私は。押し入れからさらに古いTV/Videoカードを出してきました。これまたATIのAll-In-Wonderです。でもこっちはAll-In-Wonder 128(16MB) PCI版です。bt8xx系のキャプチャチップなので汎用性と枯れ具合に望みをかけて差し替えました。
- 同じくubuntu 7.10をText版で導入。
- Xawtv導入するも使用不可。
- gatosをPackage導入すると、xatitvでTV視聴可。
- やっぱv4l/v4l2とは無縁な状態。
残念その2です。
ん? ここまで来てピン!ときました。All-In-Wonder 128、これだけ古臭ければWindowsのWDM対応としてTVサーバーから認識されるのではないだろうか、と*2。
挑戦その3:All-In-Wonder 128とTVサーバー(Windows2000)
- Windows2000のインストール*3
- せっかくWindows2000なのでIIS5.xもインストールします
- TVサーバーのインストール
なんとW2Kでインストールされるドライバだけでちゃんと使えました。素晴らしい。でも此処までの道程はなんだったんでしょうか。
まあ今やAll-In-Wonder 128でしかも16MB版なんて入手困難かと思いますが、ジャンク屋などで見かけたら手にされるもの面白いかもしれませんね。それと今回の様にzaurusで利用する(ネット経由で低解像度・低ビットレートで配信する)なら、PCも結構古くても「まあ」使えるという雰囲気です。
P.S.
そうは言ってもCeleron 300Aはデフォルトでは300MHzで稼動するしょぼくれCPUです。この正規の状態では、64kbpsでのエンコードですらCPUは100%使用状態…。昔とった杵柄、クロックアップしましょう。とりあえず無難な線で、100MHz x 4.5 = 450MHz稼動させました。CPU使用率も80数%〜100%とほのかに低下しました。少しは緩和されてますか。